6月7日(土)に学内高校見学会が同志社大学京田辺キャンパスで行われました.
10~15人のグループに分かれた高校生を合計3グループ,その後,さらに興味のある高校生たちに研究室の説明をしました.内容としては,この研究室で行われている研究の概要を説明し,さらに,高校生の中から被験者を募集し,光トポグラフィ装置を使用して実際に脳活動を見ていきました.どの高校生グループも被験者をしたいという人が積極的にいて,スムーズに実験を行うことができました.
今回の実験では言語想起課題をタスクで行い,言語野が賦活しているかを中心に全員で計測結果を考察しました.光トポグラフィ装置ではリアルタイムに結果が表示されるので,タスク中に刻々と変わる脳活動を見て,高校生たちは興味津津のようでした.
グループ説明の後,個々に研究室を訪れてくれた高校生たちは,脳活動についてすでに興味を持っており,是非将来この研究室に来て,研究をしてもらいたいと強く願います.これを機会に自分も高校生たちには負けていられないと思うことができ,今回の学内高校見学会をお手伝いすることができて,大変良かったと感じています.
【文責:B4 田村】
第34回月例発表会
5/21(水)に第34回月例発表会が開催されました.今回の月例発表会では4回生が医療情報システム研究室の先輩方が行っている研究を理解するとともに,自らの興味ある研究分野を見つけることを目指しました.そのために大学院生の方々には,各々の研究テーマについてのショートプレゼン及びブース形式での説明を行って頂きました.以下にショートプレゼンの順番とテーマを記載します.(敬称略)
1.大村歩:快の度合が異なる画像に対する脳活動の検討
2.岡村達也:マルチタスク時における脳活動と心理状態の検討
3.小淵将吾:ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の脳活動と神経線維への影響
4.大谷俊介:MRI とfNIRS データを用いた脳活性部位の神経線維3D 描画システムの構築
5.木村茜:視覚刺激と聴覚刺激に対する注意と脳血流変化
6.杉田出弥:課題の難易度変化による成績の違いが脳活動に及ぼす影響の検討
7.眞島希実:リーディングスパンテストを用いたワーキングメモリの検討
8.滝謙一:fNIRS を用いた脳の異種感覚情報処理機構の検討
9.大西夏子:色温度環境が作業時に及ぼす影響~実験前の心理状態の影響の検討~
10.將積彩芽:音環境が数字記憶課題の成績と脳血流変化に及ぼす影響の男女差の検討
11.井上楓彩:fNIRS 実験時における音圧変化の影響の検討
12.三島康平:fNIRS を用いた言語の類似性が脳機能に及ぼす影響の検討
13.早川温子:脳血流変化を用いた訓練に伴う技能習得における習熟度変化の検討
14.後藤真櫻:同期協調タッピング課題における複数人同時計測時の脳血流変化
15.大久保祐希:EEG を用いた運動イメージの左右識別
16.中村友香:加速度センサと独立成分分析を用いたfNIRS データに対する体動ノイズ除去
17.吉田倫也:病理データを用いた診断支援システムfNIRS データの識別による脳機能ネットワークの解析
18.塙賢哉:脳血流変化量に対するDeep Learning を用いた被験者の状態分類の基礎的検討
19.白石駿英:クラス分類の為の遺伝的プログラミングを用いた特徴量変換手法の提案
20.佐藤琢磨:圧電セラミックセンサを用いたベッドにおける患者の状態推定
21.関谷駿介:培養角膜内皮細胞の品質評価支援システムの構築
22.林沼勝利:テクスチャ解析を用いた内視鏡画像の解析
23.西村祐二:MapReduce による特徴量高速抽出システム
24.松浦秀行:専門家が良好と判断する角膜内皮細胞画像生成システム
先輩方は1人あたり1分30秒という短い時間の中,4回生にも分かるように端的に自らの研究についてプレゼンして下さいました。このプレゼンを聞いて,「1年後4回生がこんなに堂々と自らの研究について説明できるようになっているだろうか.」という不安がありましたが,同時に,先輩方のようにならなければいけないという使命感も抱きました.この1年間で先輩方からは多くを吸収したいと思います.
ショートプレゼン後はブース形式の説明を行って頂きました.4回生は興味のある研究をされている先輩のもとへ行き,説明を受けました.研究のイメージが湧かない4回生のために丁寧に説明していただき,質問にも答えて頂けたので,研究というものがだいぶ見えてきた気がしました.これから4回生は各々研究テーマを決定し,先輩方に負けないように,またMISLの一員として恥じないように研究に力を注いでいきたいと思います.大学院生の方々,本当にありがとうございました.
【文責:B4 伊藤悟】
人工知能学会全国大会【国内発表】
第28回人工知能学会全国大会が愛媛県松山市のひめぎんホール(
ICT用語発表会・新歓コンパ【学内発表】
4月19日(土),ICT用語発表会が開催されました.
発表の順番とテーマは以下の通りです.
1.信楽 慧 :グラフィック仮想化
2.石田 和 :Bitcoin
3.田中 那智 :動画圧縮技術
4.村上 晶穂 :人工頭脳「東ロボくん」
5.田村 陵大 :三次元NANDメモリー
6.伊藤 悟 :スマートマシン
7.宮嶋 めぐみ :SDx(Software Defined 技術)
8.下村 絵美子 :進化する活動量計
9.竹中 誠人 :ウェアラブル機器
10.西田 潤 :臓器保存技術
11.吉田 拓也 :レーザー医療機器
12.田中 勇人 :MEMS(Micro Electro Mechanical System)
13.伊藤 千幸 :グラフェン
14.森下 拓哉 :ロボットスーツ
発表当日,
発表会終了後,新田辺にて新歓コンパが開催されました.
私たちの発表を最後まで聴いて質疑応答をしてくださった先生方や
【文責:B4田中勇人】
大学院入学式
2014年4月3日に同志社大学大学院の入学式が同志社女子大学今出川キャンパス栄光館にて行われました.医療情報システム研究室では8名が修士課程として同志社大学院に入学しました.式では同志社大学発起人である新島襄の熱い思いが朗読されました.
「教育というものは人間の能力を発達させるだけではなく,あらゆる能力をまんべんなく発達させるようにしなければならない.いかに学問や技術が優れていても,その人間が意思の弱い人物であれば,一国の運命を担うべき人物とは決して言えない」,「一国を維持するのは,決して二,三の英雄の力ではない.実に一国を形成する教育があり,知識があり,品性の高い人たちの力によらなければならない.これらの人たちは『一国の良心』ともいう人たちである.そして私たちはこの『一国の良心』ともいうべき人たちを養成したいと思う」,同志社大学設立の旨意より.幕末に命をかけアメリカに渡り,教育に人生を捧げた新島襄の熱い思いを再確認し,明治時代に書かれた文章であるにもかかわらず現代にも通ずる核心を得ていることに感銘を受けました.
この医療情報システム研究室は成長するための場が様々設けられています.月例発表会,先生ミーティング,研究班ごとの学生ミーティング,全体ゼミ,3分間スピーチ,英語によるプレゼンテーション,発表のリハーサル,戦略会議,後輩指導など.どれも自分自身の意見をしっかりと持ち発言することが求められます.さらに,ただ発言するだけではなく,相手にどのように伝えるべきかも考える必要があります.また,研究室は共同生活を送る場であり,相手のことを考えながら,行動することも求められます.これらの機会を積極的に使い,新島襄の思いに恥じないよう,学業,良心ともに成長したと実感できる大学院生活を送るよう努めたいと心から思いました.
【文責:M1 佐藤琢磨】
ENC2014
ENCに参加しました.
3月23日~28日までアメリカのボストンにて開催されました,55th Experimental Nuclear Magnetic Resonance Conference(ENC)に山本詩子助教が参加しました.
ENCと呼ばれるこの学会は,MRI(磁気共鳴画像法)画像の元となるNMR(核磁気共鳴)現象を利用して,生体内の対象とする組織に含まれる分子の構造や成分を解析することに焦点を当てた学会でした.
日頃はNMRを利用して得た信号をMRI画像として再構成した画像しか扱っていないため,NMRを用いた化学的な分子構造解析はあまり馴染みのないものでしたが,主に水素の原子核のみを計測対象とした計測では得られない情報を,生体内や造影剤に含まれる水以外の原子核を計測対象とすれば得られるということを知りました.
この学会は参加者のほとんどが長年毎年参加していて顔見知りで同窓会的雰囲気が強いそうです.山本は初参加でしたが日本人参加者が少ない学会だったため,日本人の先生方が山本を見つけて学会の雰囲気などを教えてくださいました.
夜にはHospitality sweetという,学会のスポンサーが出資して立食パーティーを行うイベントがあり,山本も1日だけ参加しました.企業の方が商品をどんどん紹介してくるというよりも,学会のメンバーと良い人間関係を作ることを重視しているようでとても良い雰囲気でした.
【文責:山本先生】
卒業式・謝恩会
3月22日(金),京田辺校地ディビィス記念館にて,同志社大学,同志社大学大学院の卒業式・学位授与式が行われました.今年は,医療情報システム研究室から博士1名,修士7名,学士13名が卒業することとなりました.この場所で行われた入学式のころの自分と卒業する今の自分を比べてみると,成長した面に比べ,克服しなければならない課題が目立ち,身の引き締まる思いがしました.
卒業式後,京都市内で謝恩会が開催されました.今年で研究室を去る先輩方に,お店,先生方へのプレゼントや今までの研究室生活を振り返る動画の準備,司会進行をして頂き,素晴らしい会となりました.私自身は,就職活動が長引いたため,今までこのようなお酒の席に参加できず,2回目の参加となりました.先生方,研究室の方々の普段とは違う一面を見ることができ,またお酒の席ならではのお話ができ,楽しい時間を過ごさせて頂きました.個人的には,今年で退職される横内先生と最後にたくさんお話させて頂き,うれしかったです.同志社を離れる先輩方が挨拶される場面では,先輩方が涙する場面があり,これで学生生活も終わりかと思うと,私も胸が熱くなりました.先生方には研究のみならず,様々な面でお世話になりました.本当にありがとうございました.
大学生活を振り返ると,両親をはじめ,先生方,友達,研究室の方々,本当に多くの方々に支えられてきました.4月からは環境もガラリと変わり,新生活が始まります.今後も与えられた環境に感謝し,今までの経験を活かすと共に,目の前の仕事に対して真摯に取り組み,課題を1つ1つクリアしていくことで,社会の役に立てる立派な社会人になっていきます.最後に,医療情報システム研究室の発展,ならびにお世話になった先生方,研究室の方々が,今後も健康で充実した人生を送られることを遠方よりお祈りしております.
【文責:B4荒井】
第1回全体ゼミ
3月20日(木)に、医療情報システム研究室の第1回全体ゼミが開催されました。本年度は新たに19名の新4回生が配属され、さらに賑やかで華やかな(女性が増えたので)研究室となり、新年度のスタートを向かえました。
第1回全体ゼミでは、学生・教員の自己紹介から始まり、新4回生に対して1年間のスケジュールや、役割担当の説明などを行いました。ゼミの始まりは、緊張した趣きの4回生も、笑いに貪欲な先生や新M1・M2を前に徐々にリラックスしたムードになったように感じられました。
また、新4回生にはそれぞれが担当する基礎ゼミと4月19日に開催されるICT用語発表会の発表テーマを決めてもらいました。きっと毎年のことだと思うのですが、この時の新4回生の顔は、これからの忙しさが想像以上のものだと気付き、絶望の淵に立たされたような、なんともいえない独特の感じでした。そんな不安でいっぱいの新4回生のサポートがしっかりできるように、私たち先輩が頑張らなくては、と再認識させられました。2014年度、これからの研究室での生活が充実したものになるように本年度もよろしくお願い致します。
【文責:M1小淵】
第16回日本ヒト脳機能マッピング学会年次学術集会
2014年3月6~7日に、
「
「課題の難易度変化による成績の違いが脳活動に及ぼす影響」
「fNIRSを用いた脳の異種感覚情報処理機構についての検討」
私にとって初めての学会でしたが無事発表を終えることが出来まし
リハーサルに参加してくださった先生方および研究室の皆様、
皆さんのお蔭で無事発表を行うことが出来ました。
本当にありがとうございました。
【文責:B4滝】
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卒業論文発表会
2月18日火曜日に,学部4回生の卒業論文発表会が行われました.発表演題は以下の通りです.
荒井源紘:簡易型NIRSを用いた暗算課題と記憶課題における前頭前野の活動の非対称性と自律神経系の関係
三島康平:fNIRSを用いた言語の類似性が脳機能に及ぼす影響の検討
塙賢哉:Deep Learningを用いた脳血流変化による被験者の特徴分類の検討
小淵将吾:ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の脳活動と神経線維への影響
佐藤琢磨:圧電セラミックセンサを用いた起床検知システム
砂野元気:テクスチャ特徴量を用いた画像生成の検討
佐々木和幸:大腸腹腔鏡画像における腸間膜内走行血管の強調表示手法の検討
森口美紅:DTI撮像のための脳神経線維ファントムの作成と神経追跡手法の検討
滝謙一:脳の情報統合処理機構のfNIRSを用いた検討
佐藤之宏:リーディングスパンテスト課題によるfNIRSを用いた脳機能の男女差の検討
林沼勝利:内視鏡画像における胃癌の病変範囲特定のための境界線検出手法の検討
岡村達也:マルチタスク時における脳機能と心理状態の検討
大谷俊介:MRIとfNIRSデータを用いた脳カッ系部位の神経線維3D描画システムの構築
高本哲弘:fNIRSを用いた意思伝達装置のためのタスクの違いによる脳血流変化の検討
以上14名
昨年3月にこの研究室に配属されてからの一年間の集大成として望みました.わずか7分という短い発表時間で,全く自分の研究を知らない先生方に如何にして伝えるか非常に悩みました.「一年間やってきたことを7分で伝えろ?俺がやってきたもんを7分ぽっちで語れるか!」と思うこともありましたが,さすがMISL!ちゃんと伝えるノウハウを一年間で身につけていました.リハーサルからの最後の一週間,発表直前まで必死に悩み,一年間で学んだことすべてをぶつけ,皆最高の発表をすることができたと思います.廣安先生がおっしゃっておりましたが,「最後の詰めが一番能力をあげる」というのは本当だと実感しました.
就活があるにもかかわらず,最後まで一緒に悩んでくれたコーチ,ミーティングやリハーサルで議論していただいた医用画像班の皆さん,研究室の皆様,そして先生方,本当にありがとうございました.私は3月をもって卒業しますが,この研究室で学んだこと,出会った方々を忘れることはないでしょう.これを糧に今後も研究に邁進して行きたいと思っております.最後になりますが,一年間お世話になった皆様にこの場を借りて感謝いたします.ありがとうございました.
【文責:B4 佐々木】