5/6(水)に第45回月例発表会が開催されました.今回の月例発表会では4回生が医療情報システム研究室の先輩方が行っている研究を理解するとともに,自らの興味ある研究分野を見つけることを目指しました.そのために大学院生の方々には,研究グループごとに,研究テーマについてのショートプレゼン及びブース形式での説明を行って頂きました.以下にショートプレゼンの順番を記載します.(敬称略)
1.MRIグループ(発表者:小淵将吾)
2.NIRS班(発表者:滝謙一)
3.BMI研究グループ(発表者:田中健太)
4.Data Mining Group(発表者:塙賢哉)
5.医用画像処理グループ(発表者:林沼勝利)
6.医用システム研究グループ(発表者:三島康平)
先輩方は1人あたり3分という短い時間の中,4回生にも分かるように端的に各研究グループの研究内容についてプレゼンして下さいました.その後はブース形式の説明を行って頂きました.ブースでは10分を1タームとし,計4ターム,自分が興味のある研究グループのもとへ行き,説明を受けました.各分野の名前は知っているが具体的な研究内容がわからない4回生のために丁寧に説明していただき,質問にも答えて頂けたので,今後自分たちが研究していきたいと思えるものを発見できたのではないかと思います.これから4回生は各々研究テーマを決定していきますが,MISLの先輩方に負けないよう研究に力を注いでいきたいと思います.大学院生の方々,本当にありがとうございました.
【文責:B4岡田雄斗】
ICT発表会
4月25日(土),ICT用語発表会が開催されました.学部4回生にとって,研究室内での初めての発表であり約一か月にわたり,コーチと一緒に準備を進めてきました.
発表の順番とテーマは以下の通りです.
1.石原知憲 :シンギュラリティ
2.薮内優貴 :アイトラッキング技術と角膜イメージング
3.萩原里奈 :可視光通信
4.片山朋香 :the wireless capsule endoscopy
5.坂口暁美 :エナジーハーベスト
6.石田直哉 :ソーシャル決済
7.吉武沙規 :ITと農業
8.横山宗平 :図書館情報学
9.玉城貴也 :Deep Learning
10.和田寛:DPC,NDB,医療データベース
11.岡田雄斗 :三次元メモリ
12.桂田誠也 :量子コンピュータ
13.木下知奈美 :自動運転技術
14.谷隼一 :ペッパー君
15.尾花遼汰 :ドローン(無人航空機)
16.金原宏樹 :携帯電話のための変調方式
17.山口直哉 :Windows 10
18.有田宗平 :AppleWatch
当日,4回生は一か月の努力の成果を存分に発揮するため,発表時間ぎりぎりまで最終確認を行っていました.
発表が始まると皆,先生や先輩方の質問に対しても精一杯答えていました.
また四回生からの質問も多数上がり積極的な参加がみられました.
中には,厳しいコメントを先生からいただいた発表者もいましたが,一人一人がこの発表を通して,プレゼンの難しさ,今後研究に励むにあたっての自信を感じているようでした.
発表会終了後,新田辺にて発表の打ち上げが開催され,多くの先輩や四回生が参加しました. 打ち上げでは発表会での緊張感から解放され,4回生も先輩方と楽しんでいました. お世話になったコーチや先輩方といろんな話ができて,発表の達成感を感じることができました. 最後になりましたが私たちの発表の準備に当たり,細やかなサポートをしてくださったコーチの皆様,発表を最後まで聞いていただき的確な質問,指摘をしてくださった先生方,先輩方,本当にありがとうございました. これから一年間四回生で協力しながら,切磋琢磨し研究に取り組んで行きたいです.
【文責:B4石原知憲】
卒業論文発表会
2月17日(火)に卒業論文発表会が開催されました.
発表演題は以下の通りです.
1.下村絵美子 線分方位が異なる視覚刺激に対する脳血流変化の検討
2.田中那智 大腸腹腔鏡手術動画における腸間膜内走行血管の強調システムの提案
3.西田潤 ネットワーク構造最適化問題に対する2次元配列を個体表現とする遺伝的アルゴリズムの検討
4.伊藤悟 クラスタリングによるn-back課題成績と脳血流変化に基づく脳内ネットワークの検討
5.伊藤千幸 拡散テンソル画像法による神経追跡検証のためのファントム作成
6.吉岡拓馬 DTIにおけるファントム溶液が及ぼす影響の検討
7.村上晶穂 人ー機械における同期タッピング課題時の脳活動の検討
8.石田和 決定論的tractographyにおける傾斜磁場軸数の変化が描画性能に与える影響の検討
9.森下拓哉 点滅光刺激提示時のSSVEPを利用したBMIシステムによる外部機器の操作
10.田中勇人 照明環境が視覚探索時の脳活動に与える影響の検討
11.竹中誠人 DPCデータに基づく病院選択支援システム
12.堀真弓 Kinectを用いた体動検出システムの構築
13.長谷川由依 ワーキングメモリのトレーニングが他のタスクの能力向上に与える脳機能的検討―N-back課題のトレーニングがRSTとストループ課題に与える影響の検討―
14.勝林洋介 Convolutional Neural Network によるfNIRS データの識別と特徴量抽出
15.宮嶋めぐみ fNIRSを用いたゲーム課題に対する持続的注意と脳血流変化の検討
16.後藤優大 角膜内皮細胞における部分像の結合による全体画像の生成
17.信楽慧 ダブルフラッシュ錯覚時における感覚間相互作用のfNIRSを用いた検討
18.田村陵大 Convolutional Neural Network を使用したN-back 課題撮像時のfMRI 画像の識別と検討
19.吉田拓也 音刺激に伴う快の度合に対する脳活動の検討
前回の月例発表会で先生方から頂いたアドバイスやご指摘をパワーポイントに反映させ,発表にむけて準備を頑張ってきました.
先輩方も遅くまでアドバイスをしてくださったり,頼もしい先輩方に囲まれ,改めて先輩方の偉大さを感じました.
卒業論文発表会は,研究の集大成となる発表会なので,みんな様々な想いが詰まっていたと思います.
緊張していたと思いますが,みんな堂々と研究成果を発表することができたと思います.
発表会や資料作成に力を貸して頂きました,廣安先生,山本先生,田中先生をはじめ研究室の皆様へこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います.
これからB4の進路は別々となりますが医療情報システム研究室で学んだことを忘れず,活かしていきたいと思います.
文責【B4:竹中】
博士論文公聴会
1/17(土),わたくし 日和の博士論文公聴会が行われました.
タイトル: 意思決定のための設計空間探査と設計モード解析に関する研究
日時: 平成27年1月17日(土) 15:30 – 17:30
場所: 同志社大学 京田辺校地 医心館 4F 輪講室B
発表者: 日和 悟(博士後期課程3年)
要旨:
工学設計問題は,設計の善し悪しを定量的に評価するための評価指標と,これに影響を与える調整可能な設計変数を用いて,定式化できる.特に,実世界の設計問題には満たすべき要求が数多く存在するほか,設計変数の数も膨大であるため,このような高次元空間の中で良い設計を発見することは容易ではない.工学設計とは,複数の性能要求を満たす設計変数の組み合わせを探索し,自らが望む設計を選択していく,設計空間探査と意思決定のプロセスである.
本研究では,設計空間探査の課題は,設計変数が高次元であるため,探索すべき空間が膨大であり良好な設計を発見することが困難であること,また,性能要求を同時にすべて満足できないため,トレードオフを考慮して多様な設計候補群を求める必要があることである.意思決定の課題は,設計空間探査で得られた設計候補の数が膨大になった場合に,それらの特徴を1つ1つ吟味・比較して候補を絞り込むことの難しさである.本研究では,これら2つの主要課題に対して,多様かつ優れた解を高速に得るための設計空間探査技術と,高次元かつ膨大な設計候補群から主要な設計パターンを抽出し,その特徴を定量的に分析するための技術として「設計モード解析」を提案・開発し,その有効性を示した.
所感:
私は2007年に工学研究科の博士前期課程を卒業し,電機メーカーに就職しました.
その後2012年,再び同志社大学の門をくぐり,生命医科学研究科博士後期課程に入学しました.
卒業してから5年のブランクがあり,しかも働きながらということで,指導教授の廣安教授はじめ,関係者の皆様,また,所属会社の職場の同僚の皆様にも,多大なるご迷惑をおかけしながらなんとかここまでくることができました.
公聴会には学内関係者だけでなく,会社関係者の方にもご参加頂くことができ,
さまざまな視点からのご指摘を頂き,活発な議論を行うことができました.
皆様のおかげで,最後の発表を満足できる内容で締めくくることができました.
また,忙しい中,当日準備を手伝ってくれた研究室の学生の皆さんにも感謝しています.
企業のエンジニアとして仕事をしていると,個別の技術の新しさ,素晴らしさだけでなく
「それを使うことでビジネスとしてどんな価値が得られるのか」
「従来技術の使いこなしの方が実績があるので新しいものに変えるべきではない」
などの要求が時として優先され,技術そのものの面白さに拘って追求できないことがあります.
その点,大学での研究は自由度が高く,個人の興味もうまく織り込みながら
研究を進めることができたと思います.エンジニアとして,大変幸せなことです.
大学で得た技術や考え方は,きっとこの先も私のエンジニアリング活動に大いに
活用できると信じています.
最後に,ここまで私をご支援くださった皆様に心より御礼申し上げます.
ありがとうございました.
【文責:D 日和】
第38回月例発表会
2014年9月30日(火)に第38回月例発表会が開催されました.今回の月例発表会ではB4が各々の研究状況と卒論までの計画について発表しました.
以下に発表の順番と題目を記載します.(敬称略)
1.西田 潤 インペインティングを用いたハレーション除去手法の検討
2.伊藤 悟 Pythonのpandasライブラリを用いたNIRSデータの操作及び分析
3.堀 真弓 Kinect for Windows v1,v2の性能比較と検討
4.勝林 洋介 Deep Learningを用いたNIRSデータの学習
5.田村 陵大 fNIRS時系列データを用いて脳深部の血流量変化を推測する手法の提案
6.田中 勇人 照度の差異における全脳の血流変化の検討
7.信楽 慧 ダブルフラッシュ錯覚時における感覚間相互作用の検討
8.吉田 拓也 音刺激の快の度合の違いによる脳活動の検討
9.吉岡 拓馬 FeCl3 を用いた DTI における自由水と組織水の検討
10.後藤 優大 遺伝的アルゴリズムを用いたテンプレートマッチング
今回の発表会は,前回の月例発表会に引き続き,B4が自分自身の研究テーマを先生,先輩方に発表する初めての機会でした.また,B4が発表者として臨む2回目の月例発表会となりました.B4がMISLに配属されてから半期が経ち,この研究室で学び,成長した様子が各々に感じられる発表だったと思います.同時に,まだまだ自分自身の未熟さを痛感する発表でもあったと感じます.先生,先輩方からご指摘頂いたことを改善し,卒論発表に向けて一層研究に励みたいと思います.廣安先生,詩子先生,田中先生,MISLの学生の皆様,今後ともご指導ご鞭撻の程,宜しくお願い致します.
【文責:B4勝林】
第34回月例発表会
5/21(水)に第34回月例発表会が開催されました.今回の月例発表会では4回生が医療情報システム研究室の先輩方が行っている研究を理解するとともに,自らの興味ある研究分野を見つけることを目指しました.そのために大学院生の方々には,各々の研究テーマについてのショートプレゼン及びブース形式での説明を行って頂きました.以下にショートプレゼンの順番とテーマを記載します.(敬称略)
1.大村歩:快の度合が異なる画像に対する脳活動の検討
2.岡村達也:マルチタスク時における脳活動と心理状態の検討
3.小淵将吾:ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の脳活動と神経線維への影響
4.大谷俊介:MRI とfNIRS データを用いた脳活性部位の神経線維3D 描画システムの構築
5.木村茜:視覚刺激と聴覚刺激に対する注意と脳血流変化
6.杉田出弥:課題の難易度変化による成績の違いが脳活動に及ぼす影響の検討
7.眞島希実:リーディングスパンテストを用いたワーキングメモリの検討
8.滝謙一:fNIRS を用いた脳の異種感覚情報処理機構の検討
9.大西夏子:色温度環境が作業時に及ぼす影響~実験前の心理状態の影響の検討~
10.將積彩芽:音環境が数字記憶課題の成績と脳血流変化に及ぼす影響の男女差の検討
11.井上楓彩:fNIRS 実験時における音圧変化の影響の検討
12.三島康平:fNIRS を用いた言語の類似性が脳機能に及ぼす影響の検討
13.早川温子:脳血流変化を用いた訓練に伴う技能習得における習熟度変化の検討
14.後藤真櫻:同期協調タッピング課題における複数人同時計測時の脳血流変化
15.大久保祐希:EEG を用いた運動イメージの左右識別
16.中村友香:加速度センサと独立成分分析を用いたfNIRS データに対する体動ノイズ除去
17.吉田倫也:病理データを用いた診断支援システムfNIRS データの識別による脳機能ネットワークの解析
18.塙賢哉:脳血流変化量に対するDeep Learning を用いた被験者の状態分類の基礎的検討
19.白石駿英:クラス分類の為の遺伝的プログラミングを用いた特徴量変換手法の提案
20.佐藤琢磨:圧電セラミックセンサを用いたベッドにおける患者の状態推定
21.関谷駿介:培養角膜内皮細胞の品質評価支援システムの構築
22.林沼勝利:テクスチャ解析を用いた内視鏡画像の解析
23.西村祐二:MapReduce による特徴量高速抽出システム
24.松浦秀行:専門家が良好と判断する角膜内皮細胞画像生成システム
先輩方は1人あたり1分30秒という短い時間の中,4回生にも分かるように端的に自らの研究についてプレゼンして下さいました。このプレゼンを聞いて,「1年後4回生がこんなに堂々と自らの研究について説明できるようになっているだろうか.」という不安がありましたが,同時に,先輩方のようにならなければいけないという使命感も抱きました.この1年間で先輩方からは多くを吸収したいと思います.
ショートプレゼン後はブース形式の説明を行って頂きました.4回生は興味のある研究をされている先輩のもとへ行き,説明を受けました.研究のイメージが湧かない4回生のために丁寧に説明していただき,質問にも答えて頂けたので,研究というものがだいぶ見えてきた気がしました.これから4回生は各々研究テーマを決定し,先輩方に負けないように,またMISLの一員として恥じないように研究に力を注いでいきたいと思います.大学院生の方々,本当にありがとうございました.
【文責:B4 伊藤悟】
卒業論文発表会
2月18日火曜日に,学部4回生の卒業論文発表会が行われました.発表演題は以下の通りです.
荒井源紘:簡易型NIRSを用いた暗算課題と記憶課題における前頭前野の活動の非対称性と自律神経系の関係
三島康平:fNIRSを用いた言語の類似性が脳機能に及ぼす影響の検討
塙賢哉:Deep Learningを用いた脳血流変化による被験者の特徴分類の検討
小淵将吾:ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の脳活動と神経線維への影響
佐藤琢磨:圧電セラミックセンサを用いた起床検知システム
砂野元気:テクスチャ特徴量を用いた画像生成の検討
佐々木和幸:大腸腹腔鏡画像における腸間膜内走行血管の強調表示手法の検討
森口美紅:DTI撮像のための脳神経線維ファントムの作成と神経追跡手法の検討
滝謙一:脳の情報統合処理機構のfNIRSを用いた検討
佐藤之宏:リーディングスパンテスト課題によるfNIRSを用いた脳機能の男女差の検討
林沼勝利:内視鏡画像における胃癌の病変範囲特定のための境界線検出手法の検討
岡村達也:マルチタスク時における脳機能と心理状態の検討
大谷俊介:MRIとfNIRSデータを用いた脳カッ系部位の神経線維3D描画システムの構築
高本哲弘:fNIRSを用いた意思伝達装置のためのタスクの違いによる脳血流変化の検討
以上14名
昨年3月にこの研究室に配属されてからの一年間の集大成として望みました.わずか7分という短い発表時間で,全く自分の研究を知らない先生方に如何にして伝えるか非常に悩みました.「一年間やってきたことを7分で伝えろ?俺がやってきたもんを7分ぽっちで語れるか!」と思うこともありましたが,さすがMISL!ちゃんと伝えるノウハウを一年間で身につけていました.リハーサルからの最後の一週間,発表直前まで必死に悩み,一年間で学んだことすべてをぶつけ,皆最高の発表をすることができたと思います.廣安先生がおっしゃっておりましたが,「最後の詰めが一番能力をあげる」というのは本当だと実感しました.
就活があるにもかかわらず,最後まで一緒に悩んでくれたコーチ,ミーティングやリハーサルで議論していただいた医用画像班の皆さん,研究室の皆様,そして先生方,本当にありがとうございました.私は3月をもって卒業しますが,この研究室で学んだこと,出会った方々を忘れることはないでしょう.これを糧に今後も研究に邁進して行きたいと思っております.最後になりますが,一年間お世話になった皆様にこの場を借りて感謝いたします.ありがとうございました.
【文責:B4 佐々木】
2013年度 生命医科学研究科 修士論文諮問会
2014年1月31日, 同志社大学大学院 生命医科学研究科 修士論文諮問会が開催されました. 我々の研究室からはM2の7名が以下のタイトルで発表しました。
・広域医療連携システムにおけるアクセス時間とレプリカ保有量の決定手法:藤井亮助
・fNIRS時系列データに対する類似部分動抽出法の提案と検討:福島亜梨花
・fNIRS データとニューラルネットワークを用いた画像に対する感情識別の検討:林貴之
・多チャンネル時系列データにおける代表的データの抽出とその利用 -fNIRS計測データに対する適用と検討-:星野雄地
・遺伝的プログラミングを用いた画像セグメンテーションによる培養角膜内皮細胞の特徴量抽出システムの提案:布川将来人
・パターン認識と最適化を用いた病理データの分類法の検討:大堀裕一
・専門家の評価に基づく良好な角膜内皮細胞画像生成システムの実装:上堀聖史
本年度初めて, 生命医学部出身の学生による修士論文発表が行われました.
先輩方が研究に取り組んでらっしゃる姿を2年間そばで見ていたので, その集大成である修論発表をとても感慨深いものでした. この日を境に, M2の先輩方は研究班から引退されます. これからは, M1の私たちがMISLを引っ張る番です. M2の先輩方お疲れ様でした。
【文責:M1井上】
博士論文公聴会
2014年1月25日(土)に、田中美里の博士論文公聴会が開催されました。
発表題目:対話型最適化を用いたユーザの感性モデルの抽出に関する研究
主査:三木光範先生
副査:廣安知之先生(医療情報システム研究室)、下原勝憲先生(社会情報学研究室)
公聴会は午前10時から行われました。
会場である香知館の会議室には、本研究室の卒業生や在学生、多研究室の教員や学生の方々など、沢山の聴講者に参加して頂き、発表開始時には満員となりました。
開始後、最初に主査である三木先生から簡単な論文に関するご紹介があった後、50分の発表が行われ、その後1時間ほどの質疑が行われました。
質疑では、想定している感性や脳活動のモデルについて認識が不足していた点や、他手法との比較について不足している点などの指摘を頂きました。
本会は、私にとってこれまでの人生で一番緊張する発表となり、本当に事前の準備や心構えの大切さを認識する機会となりました。
博士論文の執筆も通して色々と紆余曲折はありましたが、本会が無事に終了し、また多くの方々に参加して頂けたことは、私にとってとても素晴らしい財産になったと思います。
これがゴールではないことを念頭に、今後も研究に邁進して行きたいと思います。
最後になりましたが、聴講者として参加してくださったみなさまに、感謝の意を示します。
また、開催を手伝ってくれました本研究室、および医療情報システム研究室のミーティング担当のみなさま、ありがとうございます。
そして、ご指導、ご鞭撻頂きました三木先生、廣安先生、副査を務めて頂きました下原先生、本当にありがとうございました。
【文責:田中】
プロジェクト特別演習発表会
2014年1月22日に生命医科学研究科医工学・医情報学専攻の設置科目であるプロジェクト特別演習の課題発表会が行われました。
プロジェクト特別演習では、研究者や技術者に求められる能力である問題設定・解決能力、創造性、立案能力、自立した思考力等を身に付け、これらを総合的に運用できる能力を獲得することを目的としています。
10月の中間発表では、主にプロジェクトの企画や予定を発表しました。
今回の発表は、プロジェクト特別演習3ヶ月間の集大成であり、発表に向けてそれぞれ一生懸命、準備をしてきました。
医療情報システム研究室からは、修士課程1年の16人が以下の題目で発表しました。
井上楓彩「電子透かしを利用した画像へのメタ情報付帯システムの提案」
松浦秀行「指尖追跡を用いた、UIにおける操作負担軽減システムの構築」
西村祐二「ジェスチャ操作デバイスを用いた診断画像操作システム」
大久保祐希「モーションキャプチャ装置と脳機能計測装置を用いたゲームアプリケーション開発における基礎検討」
大村歩「MRIにおけるCosmetic Artifactの検証」
関谷駿介「ユーザの感性を考慮した画像に適した音楽提供システム」
白石駿英「BESOMモデルによる視覚情報処理アルゴリズムの実装」
杉田出弥「難易度の高い課題における被験者意欲の検討:脳波計測による覚醒度の評価」
吉田倫也「顔の動作を用いた生体インターフェイスの開発」
後藤真櫻「簡易型fNIRSによる複数人同時計測時の脳血流変化の検討」
早川温子「性別による思考過程及び脳血流変化の関係性の検討」
木村茜「日常環境下での注意の持続を計測する簡易システムの検討」
將積彩芽「片側優位性が課題遂行に及ぼす影響」
真島希実「英語学習用ツールの作成とリーディングスパンテストによるその効果の検討」
中村友香「前腕の動きの程度と脳血流変化の検討」
大西夏子「照度環境が作業者の心理状態および知的生産性に及ぼす影響の検討」
発表は医心館の多目的ルームで行われ、会場のあちこちで医情報学科の発表者と教授方の白熱した議論が繰り広げられ、とても有意義な発表会となりました。
私自身はアプリケーションの作成がなかなかうまくいかず、当初の予定通りにはなりませんでしたが、自ら課題を設定し解決する能力は向上したと自負しています。
今後、正規で行っている研究や社会に出たときに、本プロジェクトの経験を活かしていきたいと思います。
【文責:M1木村】