ENCに参加しました.
3月23日~28日までアメリカのボストンにて開催されました,55th Experimental Nuclear Magnetic Resonance Conference(ENC)に山本詩子助教が参加しました.
ENCと呼ばれるこの学会は,MRI(磁気共鳴画像法)画像の元となるNMR(核磁気共鳴)現象を利用して,生体内の対象とする組織に含まれる分子の構造や成分を解析することに焦点を当てた学会でした.
日頃はNMRを利用して得た信号をMRI画像として再構成した画像しか扱っていないため,NMRを用いた化学的な分子構造解析はあまり馴染みのないものでしたが,主に水素の原子核のみを計測対象とした計測では得られない情報を,生体内や造影剤に含まれる水以外の原子核を計測対象とすれば得られるということを知りました.
この学会は参加者のほとんどが長年毎年参加していて顔見知りで同窓会的雰囲気が強いそうです.山本は初参加でしたが日本人参加者が少ない学会だったため,日本人の先生方が山本を見つけて学会の雰囲気などを教えてくださいました.
夜にはHospitality sweetという,学会のスポンサーが出資して立食パーティーを行うイベントがあり,山本も1日だけ参加しました.企業の方が商品をどんどん紹介してくるというよりも,学会のメンバーと良い人間関係を作ることを重視しているようでとても良い雰囲気でした.
【文責:山本先生】
卒業式・謝恩会
3月22日(金),京田辺校地ディビィス記念館にて,同志社大学,同志社大学大学院の卒業式・学位授与式が行われました.今年は,医療情報システム研究室から博士1名,修士7名,学士13名が卒業することとなりました.この場所で行われた入学式のころの自分と卒業する今の自分を比べてみると,成長した面に比べ,克服しなければならない課題が目立ち,身の引き締まる思いがしました.
卒業式後,京都市内で謝恩会が開催されました.今年で研究室を去る先輩方に,お店,先生方へのプレゼントや今までの研究室生活を振り返る動画の準備,司会進行をして頂き,素晴らしい会となりました.私自身は,就職活動が長引いたため,今までこのようなお酒の席に参加できず,2回目の参加となりました.先生方,研究室の方々の普段とは違う一面を見ることができ,またお酒の席ならではのお話ができ,楽しい時間を過ごさせて頂きました.個人的には,今年で退職される横内先生と最後にたくさんお話させて頂き,うれしかったです.同志社を離れる先輩方が挨拶される場面では,先輩方が涙する場面があり,これで学生生活も終わりかと思うと,私も胸が熱くなりました.先生方には研究のみならず,様々な面でお世話になりました.本当にありがとうございました.
大学生活を振り返ると,両親をはじめ,先生方,友達,研究室の方々,本当に多くの方々に支えられてきました.4月からは環境もガラリと変わり,新生活が始まります.今後も与えられた環境に感謝し,今までの経験を活かすと共に,目の前の仕事に対して真摯に取り組み,課題を1つ1つクリアしていくことで,社会の役に立てる立派な社会人になっていきます.最後に,医療情報システム研究室の発展,ならびにお世話になった先生方,研究室の方々が,今後も健康で充実した人生を送られることを遠方よりお祈りしております.
【文責:B4荒井】
第1回全体ゼミ
3月20日(木)に、医療情報システム研究室の第1回全体ゼミが開催されました。本年度は新たに19名の新4回生が配属され、さらに賑やかで華やかな(女性が増えたので)研究室となり、新年度のスタートを向かえました。
第1回全体ゼミでは、学生・教員の自己紹介から始まり、新4回生に対して1年間のスケジュールや、役割担当の説明などを行いました。ゼミの始まりは、緊張した趣きの4回生も、笑いに貪欲な先生や新M1・M2を前に徐々にリラックスしたムードになったように感じられました。
また、新4回生にはそれぞれが担当する基礎ゼミと4月19日に開催されるICT用語発表会の発表テーマを決めてもらいました。きっと毎年のことだと思うのですが、この時の新4回生の顔は、これからの忙しさが想像以上のものだと気付き、絶望の淵に立たされたような、なんともいえない独特の感じでした。そんな不安でいっぱいの新4回生のサポートがしっかりできるように、私たち先輩が頑張らなくては、と再認識させられました。2014年度、これからの研究室での生活が充実したものになるように本年度もよろしくお願い致します。
【文責:M1小淵】
【速報】同志社大学先端バイオメカニクス研究センター 2013年度研究成果発表会
同志社大学先端バイオメカニクス研究センター 2013年度研究成果発表会が医心館にて開催されました。
M1の林沼くんが ”医用画像に対するテクスチャ解析手法”というタイトルでポスター発表しました。
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第16回日本ヒト脳機能マッピング学会年次学術集会
2014年3月6~7日に、
「
「課題の難易度変化による成績の違いが脳活動に及ぼす影響」
「fNIRSを用いた脳の異種感覚情報処理機構についての検討」
私にとって初めての学会でしたが無事発表を終えることが出来まし
リハーサルに参加してくださった先生方および研究室の皆様、
皆さんのお蔭で無事発表を行うことが出来ました。
本当にありがとうございました。
【文責:B4滝】
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第6回進化計算学会研究会
【速報】第6回進化計算学会研究会
第6回進化計算学会研究会が東京・電気通信大学にて開催されています。
研究室からはD3の田中美里さんが
対話型遺伝的アルゴリズムを用いた脳活動に基づく推薦システムの課題
発表します。
進化計算学会は現在、廣安が会長を務めています。
いろいろな進化計算を適用した問題や、アルゴリズムを聞くことができます。
【文責】廣安
第97回MPS研究会
2014年3月4日5日に島根県松江市で行われました第97回MPS研究会にて「2本の時系列データの類似部分-自動抽出法の提案-fNIRS時系列データに対する検討-」と題しまして、口頭発表させて頂きました.開発したアルゴリズムの有効性の検証に関しての質問を多く頂き,有効性を示すことの難しさを実感しました.また,その他の発表でも医療に関する発表が多く見られ,医療業界においてのITCの関心の高まりを実感しました.
修士の最後の発表として修士論文諮問会ではなく,このような学会で発表できたことを嬉しく思います.発表リハーサルに付き合って頂いた廣安先生をはじめ,M1,B4の皆さんありがとうございました.
【文責:M2福島】
【速報】第97回数理モデル化と問題解決研究発表会
情報処理学会 第97回数理モデル化と問題解決研究発表会(MPS)が島根県松江市 タウンプラザしまねで開催されました。
研究室からは
2本の時系列データの類似部分自動抽出法の提案 -fNIRS時系列データに対する検討-
廣安 知之(同志社大学)○福島 亜梨花(同志社大学)
山本 詩子(同志社大学)横内 久猛(同志社大学)
が発表しました。
fNIRSのデータ処理のための基盤アルゴリズムだと思っています。
おもしろい内容になっていると思っています。
MPS研究会では、いつもいろいろなアルゴリズムに出会うことがでてきて刺激的です。
また、松江という街がすごくおもしろかったですね。
歴史があってしかもその歴史が深い。それが街のつくりやら料理やらsweetsやらに表れていてすばらしいです。
【文責】廣安
卒業論文発表会
2月18日火曜日に,学部4回生の卒業論文発表会が行われました.発表演題は以下の通りです.
荒井源紘:簡易型NIRSを用いた暗算課題と記憶課題における前頭前野の活動の非対称性と自律神経系の関係
三島康平:fNIRSを用いた言語の類似性が脳機能に及ぼす影響の検討
塙賢哉:Deep Learningを用いた脳血流変化による被験者の特徴分類の検討
小淵将吾:ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の脳活動と神経線維への影響
佐藤琢磨:圧電セラミックセンサを用いた起床検知システム
砂野元気:テクスチャ特徴量を用いた画像生成の検討
佐々木和幸:大腸腹腔鏡画像における腸間膜内走行血管の強調表示手法の検討
森口美紅:DTI撮像のための脳神経線維ファントムの作成と神経追跡手法の検討
滝謙一:脳の情報統合処理機構のfNIRSを用いた検討
佐藤之宏:リーディングスパンテスト課題によるfNIRSを用いた脳機能の男女差の検討
林沼勝利:内視鏡画像における胃癌の病変範囲特定のための境界線検出手法の検討
岡村達也:マルチタスク時における脳機能と心理状態の検討
大谷俊介:MRIとfNIRSデータを用いた脳カッ系部位の神経線維3D描画システムの構築
高本哲弘:fNIRSを用いた意思伝達装置のためのタスクの違いによる脳血流変化の検討
以上14名
昨年3月にこの研究室に配属されてからの一年間の集大成として望みました.わずか7分という短い発表時間で,全く自分の研究を知らない先生方に如何にして伝えるか非常に悩みました.「一年間やってきたことを7分で伝えろ?俺がやってきたもんを7分ぽっちで語れるか!」と思うこともありましたが,さすがMISL!ちゃんと伝えるノウハウを一年間で身につけていました.リハーサルからの最後の一週間,発表直前まで必死に悩み,一年間で学んだことすべてをぶつけ,皆最高の発表をすることができたと思います.廣安先生がおっしゃっておりましたが,「最後の詰めが一番能力をあげる」というのは本当だと実感しました.
就活があるにもかかわらず,最後まで一緒に悩んでくれたコーチ,ミーティングやリハーサルで議論していただいた医用画像班の皆さん,研究室の皆様,そして先生方,本当にありがとうございました.私は3月をもって卒業しますが,この研究室で学んだこと,出会った方々を忘れることはないでしょう.これを糧に今後も研究に邁進して行きたいと思っております.最後になりますが,一年間お世話になった皆様にこの場を借りて感謝いたします.ありがとうございました.
【文責:B4 佐々木】