第35回月例発表会

6月28日(土)に第35回月例発表会が開催されました.今回の月例発表会ではM2が各々の研究について発表しました. 以下に発表の順番と題目を記載します.(敬称略)

  1. 脳血流変化を用いた訓練に伴う技能習得における習熟度変化の検討:早川温子
  2. fNIRSデータに対する体動除去手法の比較:中村友香
  3. オーバーラップ処理を用いた運動イメージ識別法の検討:大久保祐希
  4. fNIRS 同時計測による協調作業時の複数人脳活動の検討:後藤真櫻
  5. 色温度が視覚探索の課題成績に及ぼす影響と探索時の脳活動の検討:大西夏子
  6. fNIRS実験時における音圧変化の影響の検討:井上楓彩
  7. 雑音環境が知的作業に及ぼす影響の検討:將積彩芽
  8. リーディングスパンテストの高成績群と低成績群によるワーキングメモリの検討:真島希実
  9. 視聴覚刺激に対する注意度合いと脳血流変化の検討:木村茜
  10. 視覚課題の難易度変化が脳活動に及ぼす影響:杉田出弥
  11. 快の度合が異なる画像に対する脳活動の検討: 大村歩
  12. 専門家が良好と判断する角膜内皮細胞画像生成システム -構築システムにおける評価手法の検討-:松浦秀行
  13. 2クラス分類の為の遺伝的プログラミングを用いた特徴量変換手法の提案:白石英駿
  14. fNIRSから得られる時系列データ間の類似度を特徴量とする識別と脳機能ネットワークの検討:吉田倫也
  15. 画像タグへの情報付加機能を持つ医用画像管理システム:西村祐二
  16. 成長型ニューラルガスを用いた細胞領域分割手法の検討:関谷駿介

M2は今までの研究の集大成を発表していたため,15分発表の人達が多くいました.しかし,今までの研究内容がその15分だけでは全てを伝えきれないという発表者も中にいたのではないのかと感じました.また,発表者が全員で16名と非常に多かったため,朝9時30分から開始し終了時刻が20時と長丁場になりました.しかし,公聴者は最後まで集中力を切らさず,発表内容を理解しようとしていたため質問も多く議論が活発になっていました.14368204707_2a8008ab9f_z14531589586_5ecc6efb16_z
B4の中にはM2の研究について初めて聞く人もいるため,M2はB4にも理解できるようなプレゼンの構成になっていたと感じました.この2年間MISLで過ごしたM2だからこそ,このように気遣えたのではないでしょうか.
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これからM2は修了論文の作成のため,更なる研究の研鑽を積む必要があります.そのため,これから自身の研究に邁進していきたいと思います.廣安先生,詩子先生,田中先生,MISLの学生の皆様,今後ともご指導ご鞭撻の程,宜しくお願い致します.
【文責:M2大久保】

1Dayキャンパス

6月22日の日曜日、福岡のTKP博多駅前シティセンターで行われた1dayキャンパスに山本詩子助教が参加しました。本イベントでは高校生、高校教員、高校生父母および在学生父母を対象に、大学の近況報告、入試やキャリア支援についての説明、個別相談などが行われました。
当日のプログラムは以下で、山本はB会場の生命医科学部コーナーを担当しました。生命医科学部は各学科から教員が参加し、事前に申し込みのあった在学生父母と成績や進学、就職などについての相談を行いました。個別相談会場には在学生父母など約70名程度参加され、本イベントで同志社大学の魅力をしっかり伝えられたのではないかと思います。
A会場
DVD上映 12:45~13:00
開会挨拶、大学の近況報告 13:00~13:30 学長
入試説明 13:40~14:10 入学センター
模擬講義(高校生向け講座) 14:10~14:55 本学教員
模擬講義(高校生向け講座) 15:00~15:45 本学教員
キャリア支援説明 15:50~16:20 キャリアセンター
B会場
個別学部による説明・相談コーナー 13:30~16:30 各学部・教職員アドバイザー
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【文責:山本先生】

OHBM2014

2014年6月8日~12日にかけて,ドイツの CCH-Congress Center in
Hamburgにて開催されたOHBM2014に参加致しました.本研究室からは,山本先生,横内先生,木村茜(M2),杉田出弥(M2),將積彩芽(M2),後藤真櫻(M2),早川温子(M2)の7名が参加しました.発表形式はポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.
「The differences of changing task difficulties on brain activities
between high and low score groups」杉田出弥
「Impact of the different degree of attention to the auditory and
visual stimuli」木村茜
「Gender difference in performance and brain function during memorizing
task under influence of sound」將積彩芽
「A study of multiple brain activities during cooperative work by
simultaneous fNIRS measurements」後藤真櫻
「Examination of the proficiency level on skill acquisition using
cerebral blood flow changes」早川温子
無事に5名とも発表を終えることができました.2度目の国際学会だったこともあり,初めての国際学会よりは,緊張することもなく発表できたと思います.ポスターにはそれぞれ何人かの方が足を運んで下さり,貴重な質問や意見を頂くことができました.とても有意義な時間を過ごすことができました.この学会で頂いた質問や意見をモチベーションとし,これからも研究に励んでいきます.
ドイツのハンブルクは治安も良く,夜8時頃まで空も明るかったため長い時間学会への参加や観光をすることができました.
学会参加にあたり,ご指導くださった先生方,またリハーサルに参加して質問や意見をくださった研究班や研究室の皆様本当にありがとうございました.今後ともご指導,ご鞭撻の程宜しくお願い致します.
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【文責:M2 早川】
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学内高校見学会

6月7日(土)に学内高校見学会が同志社大学京田辺キャンパスで行われました.
10~15人のグループに分かれた高校生を合計3グループ,その後,さらに興味のある高校生たちに研究室の説明をしました.内容としては,この研究室で行われている研究の概要を説明し,さらに,高校生の中から被験者を募集し,光トポグラフィ装置を使用して実際に脳活動を見ていきました.どの高校生グループも被験者をしたいという人が積極的にいて,スムーズに実験を行うことができました.
今回の実験では言語想起課題をタスクで行い,言語野が賦活しているかを中心に全員で計測結果を考察しました.光トポグラフィ装置ではリアルタイムに結果が表示されるので,タスク中に刻々と変わる脳活動を見て,高校生たちは興味津津のようでした.
グループ説明の後,個々に研究室を訪れてくれた高校生たちは,脳活動についてすでに興味を持っており,是非将来この研究室に来て,研究をしてもらいたいと強く願います.これを機会に自分も高校生たちには負けていられないと思うことができ,今回の学内高校見学会をお手伝いすることができて,大変良かったと感じています.
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【文責:B4 田村】

第34回月例発表会

5/21(水)に第34回月例発表会が開催されました.今回の月例発表会では4回生が医療情報システム研究室の先輩方が行っている研究を理解するとともに,自らの興味ある研究分野を見つけることを目指しました.そのために大学院生の方々には,各々の研究テーマについてのショートプレゼン及びブース形式での説明を行って頂きました.以下にショートプレゼンの順番とテーマを記載します.(敬称略)
1.大村歩:快の度合が異なる画像に対する脳活動の検討
2.岡村達也:マルチタスク時における脳活動と心理状態の検討
3.小淵将吾:ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた訓練の脳活動と神経線維への影響
4.大谷俊介:MRI とfNIRS データを用いた脳活性部位の神経線維3D 描画システムの構築
5.木村茜:視覚刺激と聴覚刺激に対する注意と脳血流変化
6.杉田出弥:課題の難易度変化による成績の違いが脳活動に及ぼす影響の検討
7.眞島希実:リーディングスパンテストを用いたワーキングメモリの検討
8.滝謙一:fNIRS を用いた脳の異種感覚情報処理機構の検討
9.大西夏子:色温度環境が作業時に及ぼす影響~実験前の心理状態の影響の検討~
10.將積彩芽:音環境が数字記憶課題の成績と脳血流変化に及ぼす影響の男女差の検討
11.井上楓彩:fNIRS 実験時における音圧変化の影響の検討
12.三島康平:fNIRS を用いた言語の類似性が脳機能に及ぼす影響の検討
13.早川温子:脳血流変化を用いた訓練に伴う技能習得における習熟度変化の検討
14.後藤真櫻:同期協調タッピング課題における複数人同時計測時の脳血流変化
15.大久保祐希:EEG を用いた運動イメージの左右識別
16.中村友香:加速度センサと独立成分分析を用いたfNIRS データに対する体動ノイズ除去
17.吉田倫也:病理データを用いた診断支援システムfNIRS データの識別による脳機能ネットワークの解析
18.塙賢哉:脳血流変化量に対するDeep Learning を用いた被験者の状態分類の基礎的検討
19.白石駿英:クラス分類の為の遺伝的プログラミングを用いた特徴量変換手法の提案
20.佐藤琢磨:圧電セラミックセンサを用いたベッドにおける患者の状態推定
21.関谷駿介:培養角膜内皮細胞の品質評価支援システムの構築
22.林沼勝利:テクスチャ解析を用いた内視鏡画像の解析
23.西村祐二:MapReduce による特徴量高速抽出システム
24.松浦秀行:専門家が良好と判断する角膜内皮細胞画像生成システム
先輩方は1人あたり1分30秒という短い時間の中,4回生にも分かるように端的に自らの研究についてプレゼンして下さいました。このプレゼンを聞いて,「1年後4回生がこんなに堂々と自らの研究について説明できるようになっているだろうか.」という不安がありましたが,同時に,先輩方のようにならなければいけないという使命感も抱きました.この1年間で先輩方からは多くを吸収したいと思います.
ショートプレゼン後はブース形式の説明を行って頂きました.4回生は興味のある研究をされている先輩のもとへ行き,説明を受けました.研究のイメージが湧かない4回生のために丁寧に説明していただき,質問にも答えて頂けたので,研究というものがだいぶ見えてきた気がしました.これから4回生は各々研究テーマを決定し,先輩方に負けないように,またMISLの一員として恥じないように研究に力を注いでいきたいと思います.大学院生の方々,本当にありがとうございました.14264938816_0761c883a8_b14286063492_9e5e29542d_b
【文責:B4 伊藤悟】

【速報】2014年度 人工知能学会 全国大会(第28回)

2014年度 人工知能学会 全国大会が松山 ひめぎんホールで開催されています。
人工知能学会 全国大会

研究室からは下記の学生が発表します。

  • 1D3 「遺伝的アルゴリズムによる学習」
    • 1D3-2 2クラス分類の為の遺伝的プログラミングを用いた特徴量変換手法の提案 白石 駿英(M2)
  • 1F3 「脳の数理モデル」
    • 1F3-5 fNIRSから得られる時系列データ間の相関値を特徴量とする識別の検討 吉田 倫也(M2)
  • 1F4-OS-06a オーガナイズドセッション「OS-6 脳科学とAI」
    • 1F4-OS-06a-2 脳波を用いた肘関節屈曲運動イメージの識別法の検討 大久保 祐希(M2)
    • 1F4-OS-06a-4 色温度環境が注意の持続に及ぼす影響 大西 夏子(M2)
    • 1F5-OS-06b-2 脳血流変化量に対するDeep Learningを用いた被験者の状態分類の基礎的検討 塙 賢哉(M1)
  • 2D1 「遺伝的アルゴリズムによる最適化・AI応用」
    • 2D1-2 専門家が良好と判断する角膜内皮細胞画像生成システム 松浦 秀行(M2)
    • 2D1-3 細胞領域分割のための画像処理GPにおける学習領域決定法の検討 関谷 駿介(M2)

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人工知能学会全国大会【国内発表】

28回人工知能学会全国大会が愛媛県松山市のひめぎんホール(愛媛県県民文化会館)にて開催されました.会期は5月12日(月)から5月15日(木)までの4日間で1000名を超える参加者が集まり,とても盛況な学会でした.本学会のテーマは「人工知能の可能性とこれからの社会を見つめて」でした.本研究室からは,7名が口頭発表を行いました.私は「脳科学とAI」のセッションで12日(月)の夕方からの発表でした.私自身初めての学会であったこともあり,発表ぎりぎりまで練習に取り組んだのですが,本番ではガチガチに緊張しながらの発表となってしまいました.質疑応答では研究において再検討しなければならないことを指摘して頂き,今後の課題となる意見をきけて,とても意義のある発表であったと感じております.また,発表後に自分の研究に興味を持ってくれた他大学の学生から食事に誘われ,各々の研究について話す機会があり,普段の学生生活では体験できないことができてとても良かったです.学会に参加することで自分の研究に足りない部分が明確になり,今後につながる良い機会となりました.【文責:M1塙】
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Ahmad Dahlan大学長 来校

4月21日(月), インドネシアのAhmad Dahlan大学より学長様はじめとする7名の先生方が, 私たちの研究室にご見学に来られました.
廣安先生が同志社大学のご紹介をされました. そのお話は, 同志社が位置する美しい古都•京都, 新島襄が掲げた教育理念などに渡り, とても同志社愛に溢れていました.
次に, 山本先生が現在, MRI装置を用いて取り組まれている, 脳神経繊維追跡の研究のご紹介がありました.
その後, Ahmad Dahlan大学の先生方に本学部•研究科が所有しているMRI装置をご覧頂いたのですが, 時間の都合上, 実際に装置が稼働している姿をお見せできなかったのが心残りです.
事前計画の際, 廣安先生のご提案でAhmad Dahlan大学の先生方にfNIRS装置を体験して頂くことになっていたのですが, これが大成功でした.
fNIRS装置とは光を使って脳血流を計測する装置なのですが, 機器の性質上 計測エラーが起こりやすく, 私たちは常日頃 苦労してしています. ですので, 当日, 学長様にfNIRS装置を装着させて頂いた際, エラーが起こらなかったことは珍しいことであり, 大変驚きました.
NIRS説明の資料作成を担当させて頂き, 英語で簡潔に伝わるよう工夫するなど大変勉強になりました. ありがとうございました.
【文責:M2井上】
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ICT用語発表会・新歓コンパ【学内発表】

4月19日(土),ICT用語発表会が開催されました.4回生にとって,研究室内での初めての発表ということもあり,各々コーチと一緒に準備を進めてきました.
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発表の順番とテーマは以下の通りです.
1.信楽 慧    :グラフィック仮想化
2.石田 和    :Bitcoin
3.田中 那智   :動画圧縮技術
4.村上 晶穂   :人工頭脳「東ロボくん」
5.田村 陵大   :三次元NANDメモリー
6.伊藤 悟    :スマートマシン
7.宮嶋 めぐみ  :SDx(Software Defined 技術)
8.下村 絵美子  :進化する活動量計
9.竹中 誠人   :ウェアラブル機器
10.西田 潤  :臓器保存技術
11.吉田 拓也 :レーザー医療機器
12.田中 勇人 :MEMS(Micro Electro Mechanical System)
13.伊藤 千幸 :グラフェン
14.森下 拓哉 :ロボットスーツ
発表当日,4回生は自分たちが今まで調べてきたことを出し切るために,発表時間ぎりぎりまで最終確認を行っていました.皆,先生方や先輩方の質疑応答に対しても一生懸命頑張っていました.中には,厳しいコメントを先生方からいただいた4回生もいましたが,一人一人がこの発表を通して,自分なりに何か収穫を得たようでした.
発表会終了後,新田辺にて新歓コンパが開催されました.発表会での緊張感から解放され,先輩方も4回生も楽しんでいました.今まで一緒に悩んでくれたコーチや先輩方といろんな話ができて,よかったです.
私たちの発表を最後まで聴いて質疑応答をしてくださった先生方や先輩方,そして発表準備をフォローしてくださったコーチの方々,本当にありがとうございました.
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【文責:B4田中勇人】

大学院入学式

2014年4月3日に同志社大学大学院の入学式が同志社女子大学今出川キャンパス栄光館にて行われました.医療情報システム研究室では8名が修士課程として同志社大学院に入学しました.式では同志社大学発起人である新島襄の熱い思いが朗読されました.
「教育というものは人間の能力を発達させるだけではなく,あらゆる能力をまんべんなく発達させるようにしなければならない.いかに学問や技術が優れていても,その人間が意思の弱い人物であれば,一国の運命を担うべき人物とは決して言えない」,「一国を維持するのは,決して二,三の英雄の力ではない.実に一国を形成する教育があり,知識があり,品性の高い人たちの力によらなければならない.これらの人たちは『一国の良心』ともいう人たちである.そして私たちはこの『一国の良心』ともいうべき人たちを養成したいと思う」,同志社大学設立の旨意より.幕末に命をかけアメリカに渡り,教育に人生を捧げた新島襄の熱い思いを再確認し,明治時代に書かれた文章であるにもかかわらず現代にも通ずる核心を得ていることに感銘を受けました.
この医療情報システム研究室は成長するための場が様々設けられています.月例発表会,先生ミーティング,研究班ごとの学生ミーティング,全体ゼミ,3分間スピーチ,英語によるプレゼンテーション,発表のリハーサル,戦略会議,後輩指導など.どれも自分自身の意見をしっかりと持ち発言することが求められます.さらに,ただ発言するだけではなく,相手にどのように伝えるべきかも考える必要があります.また,研究室は共同生活を送る場であり,相手のことを考えながら,行動することも求められます.これらの機会を積極的に使い,新島襄の思いに恥じないよう,学業,良心ともに成長したと実感できる大学院生活を送るよう努めたいと心から思いました.
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【文責:M1 佐藤琢磨】