第52回月例発表会

 
12月22日(火),第52回月例発表会が行われました.発表の順番と題目は以下の通りです.
1.石田直也:【非公開】
2.谷隼一:フーリエ・パワースペクトルを特徴量とした生体内角膜内皮細胞画像の合焦判定手法の提案
3.山口直哉:ImageJを用いた生体内角膜内皮細胞の状態評価検討
4.郡悠希:腹腔鏡手術画像における表在血管抽出手法の検討
5.坂口暁美:Gaborフィルタを用いた内視鏡画像解析手法の検討
6.岡田雄斗:テクスチャ解析を用いたNBI内視鏡画像における胃癌占居部位特定のための特徴量と色情報の検討
7.和田寛:LOD化したDPCデータを用いた病院評価アプリケーションの提案
8.原田圭:キックアウト手法を用いた遺伝的アルゴリズムによる脳機能ネットワーク抽出
9.玉城貴也:【非公開】
10.藪内優貴:2channel fNIRSを用いた快の強度識別の検討
11.吉武沙規:臨床判読に用いられる特徴量による課題の識別
12.片山朋香:雑音環境が記憶課題の成績と脳血流変化に及ぼす影響の検討
13.有田宗平:fNIRSを使った言語想起課題
14.福永昂平:【非公開】
15.尾花遼汰:【非公開】
16.萩原里奈:暗算課題におけるワーキングメモリの機能的ネットワークのグラフ理論による検討
17.横山宗平:脳神経線維を模擬したkissing走行ファントムの作成と線維追跡の影響
18.桂田誠也:MR撮像時に受けるストレスの年齢差の検討
19.金原宏樹:アイトラッキングシステムを用いた歩行者の反応
20.木下知奈美:SSVEPを利用したクロススペクトルによるリアルタイム脳波識別の検討
21.石原知憲:EEGを用いた左右の手の運動想起識別におけるBCIシステムの構築
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今回の月例発表会では,B4が2月半ばに迫った卒業論文に向け研究状況や今後の課題について発表しました.発表を行い,質問に答えていくことで卒業論文での方向性を明確にしていただけたと思います.また今回の月例発表会は朝早くから夜までの長い時間行われ,2回の教室移動がありましたが,先輩方の進行のお陰で円滑に発表を行うことが出来ました.文末になりましたが発表会,卒業論文作成に付き合って頂いた廣安先生,日和先生,田中先生をはじめ研究室の皆様へこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います.卒業まで残り数ヶ月となりましたが更に良い成果を残すために頑張って行きたいと思います.
【文責:B4 有田】
 

第13回日本ワーキングメモリ学会大会

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2015年12月19日に京都大学にて開催されました第13回ワーキングメモリ学会大会に参加いたしました.この大会は,日本ワーキングメモリ学会によって主催された大会で,ワーキングメモリの今を議論し,研究の進捗を報告することを目的に開催されています.本研究室からは小淵(M2),萩原(B4)が参加しました.
小淵(M2)は前年の第12回大会で優秀発表賞を受賞したため,優秀発表賞受賞者報告を行いました.また,萩原(B4)が口頭発表を行いました.発表題目は以下の通りです.
ワーキングメモリ課題における異なる方略を用いた
訓練の脳活動と白質形態の統合性への影響
小淵将吾,岡村達也,田中美里,山本詩子,廣安知之
暗算課題におけるワーキングメモリの機能的ネットワークのグラフ理論による検討
萩原里奈,小淵将吾,田中美里,日和悟,廣安知之
初めての学会で口頭発表であったためとても緊張しましたが,多くの質問を頂け発表に興味を示して頂けて嬉しかったです.ネットワーク解析が注目されている研究であることがよくわかりました.学会では,脳機能の研究については少なく,研究室にはないワーキングメモリについての研究を聴くことができ,新鮮で大変勉強になりました.また,先輩の素晴らしい講演も聴くことができ良い経験となりました.
最後に本学会参加にあたり,先生方,コーチ,研究室の皆様には学会リハーサルをはじめ,大変お世話になりました.この場を借りてお礼申し上げます.今回の反省点を研究や発表に活かし,早く小淵さんのような素晴らしい研究発表をしたいと思います.
【文責:B4 萩原】
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進化計算シンポジウム

2015年12月19日から20日にかけて,愛知県西尾市蒲郡にて開催されました第9回進化計算シンポジウム2015に参加いたしました.進化計算シンポジウムでは,進化計算分野の活性化を図るために議論・ショートプレゼン・ポスターセッションがあり,今後の進化計算分野の大きな発展を目的に開催されています.本研究室からは廣安先生,日和先生,田中先生,石田和(M1),原田(B4)が参加しました.シンポジウム2日目にあたる20日に,石田和(M1),原田(B4)がショートプレゼン・ポスターセッションを行いました.発表題目は以下の通りです.
 
進化計算手法を活用した脳神経繊維追跡手法の提案
石田和,日和悟,廣安知之
Geographic Knapsack Problem における遺伝的アルゴリズムの探索速度の検討
原田圭,田中美里,日和悟,Heiner Zille,Sanaz Mostaghim,廣安知之
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また,2日目の締めくくりには,四人の先生方によるパネルディスカッションが「Evolutionary Computation Vision 2025」というタイトルで行われ,廣安先生も四人目のパネラーとして発表されました.パネルディスカッションでは,進化計算の研究の進め方に始まり,小さな研究成果でも国際論文に積極的に出していくことの重要性や人間の進化も進化計算に入るのか,2025年に実現するといわれる超進化は起こるのか,それは人間自身の能力の向上がカギなのではといった,白熱した議論が繰り広げられました.そんな中,廣安先生は,同志社の創始者である新島襄が理系だったことの紹介から始まり,2025年には人口減少による人員・人材確保の困難さ,スパコンで扱える膨大な計算量を一体何に使っていくか,最後にはDeep learningが進化計算において注目の一手に成り得るのではないかということを問いかけて,締めくくられていました.このパネルディスカッションにおいて,質疑応答においても学生からの意見も多数よせられ,今後の進化計算分野について熱く語り合う場となりました. 
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今回は私にとって初めての学会であったため,大変緊張しました.ポスターセッションでは,多くの方が興味を持ってきてくださり,終始質疑応答に追われたために,緊張する暇もなく,多くのことに気づかされ,そしてまだまだ学ばないといけないことがあると感じた時間となりました.それは,多目的最適化であったり,解分布の考え方であったり,それこそ個体の成長を動画で説明していた方もおられたり,普段の研究室では見れない,進化計算の深層を突き詰めた研究に触れることが出来ました.
一方で,そのポスターセッションが始まるまではとても緊張しましたが,それは発表が二日目であったことだけではありません.この進化計算シンポジウムでは,教授の方同士で知り合いが多く,また学生同士でも関係を深められるように様々な工夫が施されてありました.違う学校の生徒との共同部屋,全員での宴会,小さい部屋でこれでもかというくらい大勢の人が集まる二次会,山の頂上に隔離された合宿場(ホテル),そして駅からホテルまで30分の貸切バスによる移動...そのような中で,初日に自分の発表について復習できるような時間はなく,研究室にいるときに,これでもかというほど試行錯誤を繰り返して準備をしていてよかったです.
最後に,本学会参加に当たり,先生方,文脈班,フュージョン班,研究室の皆様には,ショートプレゼン・ポスターと計四回のリハーサルをはじめ,大変お世話になりました.この場を借りてお礼申し上げます.今回の学会発表で得られた経験やアドバイス,反省点を今後の研究や発表に活かしていきたいと思います.
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【文責:B4 原田】
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共同研究山形ミーティング【イベント】

2015年11月27日から28日にかけて慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパスの先端生命科学研究所に見学に行きました.この見学では,唾液内成分の解析にご協力いただいている杉本先生のもとで実際に解析に用いる装置の原理やメタボローム解析を扱っている先行研究についてご教示いただくことを目的としています.本研究室からは廣安先生,岡村(M2),桂田(B4)が参加しました.
私自身,唾液内成分の解析については単一の代謝物質のみに焦点を当てた解析方法しか知らずメタボローム解析による数百種類もの代謝物質を検量する方法に関しては全くの無知でした.今回の見学を通して,メタボローム解析に関する知識を深めることはもちろん,実際に解析を行う現場の空気に触れることができ,貴重な体験となりました.
最後に,今回の見学にあたり,杉本先生,廣安先生には大変お世話になりました.この場をお借りして御礼申し上げます.
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【文責:桂田】

第51回月例発表会

11月24日(火)に第51回月例発表会が開催されました.
今回の月例発表会では,第50回月例発表会同様M1の計7名が,自分の研究結果に対して発表しました.
発表者の題目は以下の通りです.
「主成分分析を用いた腹腔鏡動画における腸間膜内走行血管の強調表示」田中那智
「二値化と成長型ニューラルガスを用いた角膜内皮細胞の生体内増殖における状態評価指標の抽出」後藤優大
「非公開」田村陵大
「非公開」信楽慧
「視作業効率の向上に適した照明環境の検討」田中勇人
「fNIRSを用いたヒトの協調時の脳活動の検討」村上晶穂
「進化計算手法を活用した脳神経線維追跡手法の提案」石田和
今回は,前回の月例発表会で行った自分たちが携わる研究プロジェクトの紹介とは違い,自分たちの研究成果を述べる発表でしたので,前回よりもM1全員発表姿勢が活き活きしていたように感じました.
また,各々学会にも参加し発表するようになってきたことから,より聴衆に伝わりやすいスライドの流れの提示や発表姿勢が身に付いてきたように思います.
しかし,発表会を通して,全体的に自分の今の研究成果における課題や足りていない事柄,今後どう対応していく必要があるのか等を明確に出来ていないと感じ,まだまだ自分の行っている研究を自分のものにしきれていないのかなと痛感しました.
M1は今年度最後の月例発表会でしたが,1月にはプロジェクト科目の発表会,2月に学会を予定しているメンバーもいるので,引き続き努力を惜しまず,邁進していきたいと思います.
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【文責:石田 和】

SSI2015

2015年11月18日から20日にかけて函館にて開催されました計測自動制御 システム・情報部門学術講演会2015に参加いたしました.
本研究室からは廣安先生,日和先生,田中先生,大谷(M2)が参加し,廣安先生,田中先生,大谷(M2)がポスター形式で発表いたしました.
発表題目は以下の通りです.
脳機能の検討のための選択チャンネルの必要性(fNIRSにより計測されたデータを対象に)
廣安知之 (生命医科学部 医情報学科), 日和悟 (生命医科学部 医情報学科)
脳活動に基づく対話型最適化とその入力情報における課題
田中美里 (同志社大学), 日和悟 (同志社大学), 廣安知之 (同志社大学), 三木光範 (同志社大学)
脳機能と脳神経情報の統合による活性部位間のネットワークの検討
大谷俊介 (同志社大学), 日和悟 (同志社大学), 田中美里 (同志社大学), 廣安知之 (同志社大学)
本学会は,システム情報分野の研究者,技術者が集結して当該分野に関連する議論,交流を行う場でありました.
本学会では,オーラルセッション,ポスターセッションの発表の場が同じ部屋で行われたため,研究者・技術者同士の距離が近く,また,すべての発表を見ることができ,有意義な時間を過ごすことができました.
発表に関しては,オーラルで45秒のショートプレゼンを行い,後にポスター発表を行うといった流れでした.
私と分野が異なる方の多い学会でしたが,結果として,自分が伝えたいことを伝えられたと思います.
そして,伝えられた上に,多数の方から貴重なご意見を頂くことが出来ました.
頂いたご意見を今後の修士論文に活かしていきたいと思います.
最後に,本学会参加にあたり,廣安先生,日和先生,田中先生,研究室の皆様には大変お世話になりました.
この場を借りて厚く御礼を申し上げます.
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【文責:M2 大谷】
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第50回月例発表会

10月27日(火)に第50回月例発表会が行われました.発表の順番と題目は以下の通りです.
1.田中 勇人     作業環境の変化に対する脳機能の検討
2.村上 晶穂     協調作業時の脳血流変化の検討
3.信楽 慧         生体計測の観点から見る感覚間相互作用
4.石田 和         計算論的ニューロイメージング
5.田中 那智     腹腔鏡手術動画における血管抽出
6.後藤 優大     再生医療のための画像処理
7.田村 陵大     【非公開】
今回の月例発表会はM1が自分の研究の背景や研究の全体像をプレゼンするという今までの月例発表会ではなかったスタイルで行われました.そのためM1は全員発表の内容についてどうするかとても苦戦していました.しかし自分と似たような研究にどんなものがあるか,その研究が成されると将来的にどういうものが見えるだろうか,どんな技術が自分の研究に必要かといったことを調べることで,自分の研究の立ち位置をふりかえることができたように思います.これから始まる就職活動でも自分がどんな研究をしてきたのか,どのようなことができるようになるのか,といったことは必ず問われると思うので,今回の発表会は聞いている側としても良い経験になりました.自分自身も発表を聞いているうちにまだまだ足りていない部分が多い,自分自身の研究についても知れていないことが多いと感じることのできる発表会でした.皆様本当にお疲れ様でした.
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【文責:M1西田】

Neuroscience2015

2015年10月18日から21日にかけてChicagoのMcCormick Placeにて開催されましたSociety for Neuroscience2015に参加いたしました.本研究室からは廣安先生,岡村(M2),滝(M2),信楽(M1),田中勇人(M1)が参加し,学生4名がポスター形式で発表いたしました.発表題目は以下の通りです.
Suggestion of the analysis method to extract the relationship between the brain activity and salivary metabolites during actue psychosocial stress
Tatsuya OKAMURA, Masahiro SUGIMOTO, Tomoyuki HIROYASU
Examination of working memory capacity by cerebral blood flow changes : study using reading span test
Kenichi TAKI, Tomoyuki HIROYASU 
Cross-modal processing in the auditory and visual cortex : a fNIRS study with a double-flash illusion
Satoshi SHIGARAKI, Keisuke HACHISUKA, Eiichi OKUNO, Tomoyuki HIROYASU 
Examination of the effect of light environment on brain activity during visual search task by fNIRS
Hayato TANAKA, Tomoyuki HIROYASU
この学会は私たちのように非侵襲の計測機器を用いた研究者だけでなく,動物実験などの解剖学の研究者なども集まり,神経科学に関する学術的な発見を目指すものです.発表のポスターの数は15,000以上で,大規模な学会となっていました.
私たちもその中でポスター発表を行いました.当日の朝や,直前のバス移動の中で英語のシミュレートをするなど,みんな緊張していましたが,結果として自分の伝えたいことを伝えられたと思います.多くの人に自分たちの研究に対して興味を持ってもらうことが出来て非常に励みになり自信にもなりました.
このように意義のある発表を行うことが出来たのは支えて下さった研究室の皆様のおかげだと思います.リハーサルに参加してくれた方,英語の修正にお付き合いしてくださった先生方,ありがとうございました.今後ともご指導よろしくお願いいたします.
そして今回の発表での反省を元に,来年さらに良い発表が出来ることを祈っております.
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【文責:M2 滝】

生体医工学シンポジウム2015

2015年9月25日~26日にかけて岡山国際交流センターで開催されました生体医工学シンポジウム2015 inおかやまに参加いたしました.このシンポジウムは日本生体医工学会によって主催され,生体医工学分野の発展の一助とするため,研究者間のコミュニケーションの場の提供,理工系・医学系研究者の研究活動促進,若手研究者の本分野への勧誘,迅速な研究成果報告の機会の提供を目的として開催されています.本研究から,廣安先生,後藤優大(M1),田村陵大(M1),岡田雄斗(B4)の4名が参加しました.発表形式は,ショートプレゼンとポスター発表でした.発表題目は以下の通りです.
【非公開】 田村陵大
「角膜内皮細胞の生体内増殖における品質評価方法」 後藤優大
「NBI 内視鏡画像の胃癌診断時における客観的指標の構築のための色空間の検討」 岡田雄斗
発表では様々な方々にポスターまで来て頂くことができました.多方面の方々が参加している学会ということもあり,違う研究分野の話など幅広い内容でご意見を頂くことができ,非常に有意義な発表となりました.最後に,今回の学会参加に当たり,廣安先生,研究室の皆様には大変お世話になりました.この場を借りて厚く御礼を申し上げます.
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【文責:M1 後藤】

第49回月例発表会

9月22日(火),第49回月例発表会が開催されました.
発表の順番とテーマは以下の通りです.
1.萩原里奈:同一オブジェクトに対するFA画像の差分の検討とn-back課題における成績と脳活動の検討
2.横山宗平:脳神経線維を模擬したファントムの再現性の確認と形状による神経追跡の影響
3.桂田誠也:喫煙者と非喫煙者のコルチゾールの日毎の変化量
4.金原宏樹:視線追跡技術を用いた視覚情報の分析
5.尾花遼汰:Kanizsa錯視時における脳血流変化の検討
6.福永昂平:錯覚現象についての検討
7.藪内優貴:2channel NIRSを用いた快の強度識別の検討
8.郡悠希:動画処理による顔認識
9.坂口暁美:Gaborフィルタを用いた内視鏡画像解析手法の検討
10.谷隼一:Scale-Invariant Feature Transformによる生体内角膜内皮細胞の大局的な画像の生成
11.山口直哉:ImageJを用いた生体内角膜内皮細胞の状態評価検討
今回の月例発表会は,前回の月例発表会に引き続き,B4の発表後半組が自分自信の研究や卒業論文に向けての今後の方針を先生,先輩方に発表するものとなりました.私自身発表しましたが,まだまだ未熟な部分が多く,先生方,先輩,同期の皆さんから頂いたアドバイスを真摯に受け止め,卒業論文に向けて改めて頑張っていこうと思えるような発表会でした.今後ともより一層精進していきたいと思います.
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【文責:B4 谷】